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タイトル:territory
            木賀陽子
素材:シラカシ、塗料

昔、隣村同士で水田に引くための水の争いがあったのは良く知られているが、
木材も又同様で、重要な生活資源として木材の取り合いによる争いが起こっていたそうだ。
資源の枯渇と言うのが一番の原因だろうが、
里山という共有地における村の領域=テリトリーというのは、
境目が曖昧なために余計に争いが起こったのではないだろうか。

そんな木材争いが起きた場合、どちらに理があったのだろうか?
どちらの村も「おらが里山」、という各々の中での正論があったはずだ。(多少の後ろめたさを感じることがあっても)
テリトリーというのは争いによって頻繁に変動していく。
里山に限らずそれは現代でも同じで。
方向を変えつつ自分達の正論は突き進んで、争いは絶えず起き続けてテリトリーも動き続ける。
 

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