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「再生」    原田 曉

 森の中には多くの種類の植物が生息している。人が森に入り倒木や枯れ枝を片付けると、その周辺の環境が変わり、土の中に眠っている新たな種が芽吹く。」これは今年亡くなった私たちのメンバーの福田さんの残した言葉です。

 私たちは落葉樹を守り、森を明るくするために、成長の早い常緑樹のシラカシを伐採する。しかしこのシラカシだけでなくその他の木々もそうだが、切った切り株から新しく新芽が生え、枝を伸ばしてくる。これを「萌芽更新」と言う。昔の人々は木炭を生産するためにクヌギやコナラなどの木を、この萌芽更新を利用して長年これらの木々を利用してきました。

 私は、これら植物の再生能力に敬意を表すためにこの作品を制作します。以前農家の人々が作り上げてきたこの里山を清々しい森にしていくために。

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