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「ほぼ27km、物理的な直線距離(誤差あり)」

木賀 陽子  Kiga Youko

2020年、誇張でもなんでもなく、全世界的に産まれた新しいルールに従って生活せざるをえなくなってしまった。

 その結果、生活は単調な家と職場の往復になった。 今までのように「森」にも気兼ねなく行けなくなったので、「森」を職場近辺で探して見ることにした。

 森から離れた場所で色々な森のカケラを見つけ出す作業を繰り返していると、 数年の間に蓄積された森のメモリが、水面で魚が吐き出す泡のようにアタマの表層にポコポコ浮かび上がってきたりする。

 カケラ探しは無理矢理だったり、こじつけだったりもするが、淡々と探し続ける。

 見つからなくても、がっかりはしない。

​【映像作品】

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